藤子・F・不二雄原作の国民的マンガ「ドラえもん」が、
藤子・F・生誕80周年記念の企画のひとつとして、
フル3Dのアニメーションで映画公開される事が決定した。
ドラえもんのアニメ化から40年。初の試みである。
公開は2014年の夏公開予定。
タイトルは「STAND BY ME ドラえもん」
監督は、日本初の長編3Dアニメ「friends もののけ島のナキ」(11年公開)の八木竜一氏、
「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズを手がけた山崎貴氏のコンビだ。
企画が持ち上がったのは、「friends」完成後。両監督が「同じチームで新たな作品を」と考えたのがきっかけだ。キャラクター造形には1年以上を費やし、動きや表情のリアリティーを追求するなどクオリティーの高い作品作りを目指した。背景にミニチュアを使ってリアルな質感を演出する手法も採用したらしい。
特にタケコプターで空を飛ぶシーンなどが、おススメだそうだ。
3Dと2Dで公開されるが、
公式サイトでyoutubeの動画が公開されると、
作品の内容よりも、のび太のCGの顔の違和感がクローズアップされる事態となっている。
フルCGアニメーションでは海外のピクサーがトイストーリーを世界で初めて長編のフルCGアニメーション作品
として登場させたが、
ありそうでなかったドラえもん映画が今動き出す。
とのナレーションで始まるこの動画には、明らかに今までの
ドラえもんファンには違和感がある
のび太の顔が登場する。
満を持しての公開といったところだろうが、
こののび太の顔のCGの出来には、
賛成が集まらなかったようだ。
ピクサーの場合は、
トイストーリー製作のとき、
主人公のウッディがあまりにも嫌なキャラクターになりそうになり、
ピクサーのCEOであるスティーブ・ジョブズは、
「正しくやれるチャンスは一回しかないんだ」
と、製作をやりなおしたというエピソードがある。
今回は、のび太の顔の製作をし直して発表するという事は無いであろう。
おそらく両監督も決して作品としてのドラえもんにこだわりが無い事は無いであろう。
3D CGグラフィックスでの製作という事で、マンガからのアニメーションを経て、
そし新たに3Dアニメへの変換は予想以上に困難だったと思われる。
この先行リリースの動画によって、意外にものび太の顔の造形に批判が集まった訳だが、
作品そのものとして、視聴者から見て、決してこの造形が間違っていなかったんだと思えるような作品である事を、切に願う。
ドラえもんという作品には愛着を持って望んで製作していただきたい。
そして、もし間違っていたのであれば、変更してリリースするくらいの気持ちで挑んでいただきたいものである。
しかし、それとは逆にスネ夫の髪型の再現には評価が集まっている。
スネ夫の髪型の3Dでの再現の難しさは、実は藤子・F・不二雄氏存命時から
語られていた問題だったのだ。
当時、藤子・F・不二雄存命時、ドラえもんが掲載されていたコロコロコミックの
巻末に、スネ夫の髪型についての特別コーナーが出来た程である。
スネ夫の髪型の不可解さについてのコーナー、すなわち、スネカミコーナーである。
正面から見たスネ夫の髪型と
横から見たスネ夫の髪型。
実際にスネ夫の髪型ってどうなっているんだ??と様々な憶測が行われた。